【穿刺について】

 透析では、患者さまのバスキュラーアクセス(VA)と透析機器を接続して治療を行いますが、その際に大半の患者さまにおいては太い針による皮膚の穿刺を行うことが必要になります。
 麻酔外用薬の使用により穿刺に伴う苦痛は軽減されてきましたが、穿刺ミスがあれば複数回の穿刺が必要になり、患者さまにとっては大きなストレスになります。加えて穿刺ミスはVAへのダメージになる可能性も高く、できるだけ回避すべき問題といえるでしょう。

 そこで当院では、穿刺時のトラブルを極力回避するために、エコー下穿刺を常態化することにしました。
     「患者さまの大切なVAを守る!」
 これが我々が最も重視するポリシーです。

【エコー下穿刺によるメリット】
①穿刺ミスを防ぐことができる②最良の血管部位に針を留置することが可能になります(下図参照)。
→①穿刺時の苦痛が小さくなる、②十分な血流の確保により透析効率を高めることが可能、
⇨ ⇨⇨患者さまのストレス軽減、食事制限緩和による栄養状態の改善や合併症の予防が可能になります。

【透析中の循環管理】

下記の機器により、患者様の透析中の状態を詳細にモニターすることが可能になります。

・JMS製の最新の透析装置:HD、iHDF、oHDF等の各種透析に対応することが可能です。

・Siemens製の血液ガス測定装置:電解質やpHなどを随時測定。透析状態の評価をすることが可能です。

・心電図セントラルモニター:複数患者様の心臓の状態を把握。異常時には迅速に対応することが可能です。

【検査体制】

・超音波検査装置により、シャント血管等のバスキュラーアクセス、心機能等の評価を行います。

・ホルター心電図により、不整脈等の詳細な評価を行うことが可能です。

・血液検査等の管理は、独自のデータベースで施行。

【バスキュラーアクセスのトラブルについて】

シャント血管の拡張、再建、人工血管や長期カテーテルの留置等については、提携医療機関おいて対応が可能です。難治症例にも対応できますので、ご相談ください。